2024年問題を解説 トラック物流に生かせる対策事例
2024年問題とは
2019年4月、働き方改革関連法の施行で、自動車運転業務は、時間外労働時間の上限を年間960時間と制限されました。5年の猶予期間を経て、2024年4月に実施されます。 違反事業者は、業務停止・運行停止などの厳格な処分を受けます。 対象となるトラックドライバーの労働環境からなる諸問題を、2024年問題と呼びます。
トラックドライバーの労働環境の改善は、日本の物流業界にとって急務です。 なぜなら、日本の物流はトラック運送に頼っている所が大きいからです。日頃、自動車を運転していてトラックを見ない日はないでしょう。 日本政府も国を挙げて対策をしており、2023年7月13日に大型トラックに対して高速道路の制限速度の緩和の検討を発表しています。
トラック運送業界だけの問題じゃない
トラック運送業者が、法改正により運転距離や時間に制限をつけてしまうと、今までトラックで配送していた多くの製品が配送できなくなります。 2023年1月、野村総合研究所(NRI)は、「2030年には日本全国で約35%もの荷物が運べなくなる」と推測しています。 メーカー企業はもちろん、消費者への影響も大きく、トラック運送業界だけで解決する事は難しいです。 施行に猶予期間が与えられた背景に、施行された制限に対して現状が大きくかけ離れている事が挙げられます。
○トラックドライバーの実情
・長距離移動がある。荷役時間が労働時間に含まれている
→長時間労働になりやすい
・業者数が多く利益を切り詰めて低価格で勝負している企業が多い
→賃金が上がらない
・高齢化が進んでおり、荷役作業や深夜勤務など過酷な仕事が多い。
→若手の参入が激減している。人手不足である。
荷役時間短縮「パレット化」が解決の鍵
早急に出来る対策案として、荷役時間の短縮が挙げられます。 荷役時間短縮には、一貫パレチゼーション (パレット化)が有効です。積載効率を優先した時間がかかる手積み方法から、積込から荷下ろしまでパレットに載せた輸送に切り替える事で多くのメリットが得られます。 2時間もかかっていた荷役時間を、20~30分に短縮する事が可能です。荷下ろしも同様に考えると、3時間の短縮が可能になります。 製造メーカーがトラック運送業界から、パレット化の要望を受ける事が増えて行くでしょう。
○パレット化のメリット
・荷役時間短縮 2時間→20~30分
・人員コストの削減
・トラック運用効率の向上
強化段ボールパレット ナビパレット
パレット化を実施するにあたり、大量のパレットが必要となります。 強化段ボールパレット「ナビパレット」は、平面耐荷重が強く、段ボール製でありながら木製パレットからの切り替え実績が多数あります。1WAYで活用する事で管理も処分も容易に行えます。日々製造しており、数1000枚程の大ロットにも対応が可能です。
○ナビパレットの特徴
・積載可能重量 1トン
・CO2排出量が少ない
・あらゆるサイズに対応
・リードタイムが短い
↓ナビパレット詳細ページ
独自設計の強化段ボール|強化段ボール包装のナビエース (nabiace.co.jp)