段ボールに求めるものは?企業が抱える課題解決の鍵
段ボールに求めているものは何ですか?
2024年4月に出展した展示会にて、約100名の方にアンケート調査を行いました。
設問の内容は「段ボールに求めているものは何ですか」回答は選択式で、近年注目されている
環境対応や特徴である軽さなど含めて8項目です。
結果は、以下の通りでした。
コスト 28%
強度 24%
環境対応 14%
軽さ 13%
作業工数の削減 6%
短納期 5%
保管スペースの削減 5%
作業効率の向上 5%
一番多かったのは、コスト28%、次点で強度が24%。コスト・強度が過半数を占める結果となりました。
運送コスト削減と強度
2024年問題やガソリンの値上げ等の背景から物流費にあたるコストが増加しています。包装材のコストの内訳は、60%が運送費、30%が作業・保管・管理費と言われています。
アンケート結果が、コスト削減に関心が高い結果になるのは、ごく自然な事です。
段ボール包材は、設計上で工夫をすればリターナブル使用も可能ですが1WAYを推奨しています。1WAY対応にすれば、リターナブル包装材の運用に必要な回収コストや管理作業が不要になります。段ボールは、世界各国でリサイクル環境が整っている為、他素材に比べて処分も容易です。
また、個包装を集合包装に置き換えるなど無駄なスペースを削減する事により、一度に運ぶ事のできる積載量を上げることで、トータル的に物流費のコスト削減が可能になります。
積載量が増えれば、必然的に重量が重くなり、それに耐えうる強度が必要になります。
段ボールは、身近で比較的軽量の製品に適した印象がありますが、当社独自の強化段ボール「ナビエース」と当社が得意とする包装設計を用いれば、1t近い重量物を運ぶ事が可能です。
既にアップライトピアノや、ロール原反などの重量物のオール段ボール包装化を実現しています。
⇒アップライトピアノの段ボール包装
⇒700Kgロール宙吊りの段ボール包装
環境志向の付加価値
アンケート結果にて3番目に関心が高かったのは、「環境対応」でした。SDGsやカーボンニュートラルなどの言葉をテレビなどで聞く事が多くなりました。
社会的に環境問題に対して関心が高まっています。
段ボールは、リサイクルでき持続可能な生産・利用ができる環境に優しい素材です。この事から、オリンピックの選手村のベットにも活用されています。
包装材に段ボールを活用する大きなメリットの1つにCO2排出量の削減が挙げられます。
木材やプラスチックと比較し、段ボールは1㎏辺りのCO2排出量が少ないです。使用量が多いほど、段ボールに切替した際の効果が大きく社会貢献に大きく役立つことが出来ます。
当社は、木材やプラスチック、スチールの包装材からオール段ボール包装化に切り替えた実績を多数持っています。
まとめ
段ボールには包装材として様々なメリットがありますが、以下の3つの項目が特に関心が高い事が
アンケート結果で分かりました。
➀コスト
2024年問題やガソリンの値上げなど輸送費のコストアップが背景にあると考えられます。
リターナブル包材から段ボールの1WAY包材に切り替えた場合、リターナブル包材の回収や管理に関わるコストを削減する事が出来ます。また、世界各国でリサイクル環境が整っている為、処分も容易です。
⇒トータル物流コストダウン提案のすすめ
➁強度
強化段ボールを使用すれば、よりたくさんの製品を一度に運ぶことが可能になりコストダウンに繋がります。
一般的に軽量のものに活用するイメージの強い段ボールですが、強化段ボールと包装設計の技術を活用すれば、1t近い工業製品やピアノなども運ぶことが可能です。
⇒アップライトピアノの段ボール包装
⇒700Kgロール宙吊りの段ボール包装
➂環境対応
段ボールを活用するメリットとして、CO2排出量を削減出来る事が挙げられます。
木材やプラスチックと比較し、段ボールは1㎏辺りのCO2排出量が少ない為、使用量が多いほど切り替えた際に効果が出ます。
⇒物流での大幅なCO2削減