2025.07.31
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航空貨物保安の厳格化によるコスト増加への対応策

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KS/RA新規制の開始
国際的なテロ対策や安全基準の強化を背景に、2025年3月より航空貨物の保安制度「KS(Known Shipper)/RA(Regulated Agent)制度」が厳格化され、全カートンに対して爆発物検査が必要となりました。
KS/RA制度とは
- KS(Known Shipper): 保安体制が整った荷主。国土交通省のガイドラインに基づき認定される。(KS認定)
- RA(Regulated Agent): 航空貨物の保安措置を講じる事業者(フォワーダーや上屋業者など)。
2026年1月には外装検査から中身も対象となり、検査料などのさらなる費用の増加は、昨今の物流費の増加に加え各社様の大きな負担になってくることが予想されます。
KS認定を受けていない貨物は、以下のいずれかの方法で爆発物検査を受ける必要があります。
爆発物検査の方法
- X線検査装置
• 貨物を透過して内部を確認。
• 2026年以降は「中身の検査」が義務化されるため、最も現実的な選択肢。
• 高額(数千万円)で、導入・運用に設備と人材が必要。
- 爆発物検査機(ETD)
• 貨物の外装を専用シートで拭き取り、微量の爆発物成分を検出。
• 比較的安価(700〜800万円)で導入しやすいが、中身の検査には対応困難。
- 開披検査
• 実際に貨物を開封して目視確認。
• 時間と手間がかかり、全量開披は現実的ではないとされている。
段ボール外装で検査コストを削減
爆発物検査料は1件毎に費用がかかり、制度改正前までは1パレットの荷に対しシュリンク巻きをしていれば1件分で済みましたが、今回の制度改正では1カートン毎に費用が発生するため、比較すると検査料のコストが大幅に増加します。
そこで、段ボール外装(枠)を使用し1カートンとみなすことで、2026年1月までの期間限定ではありますが、検査料の削減が可能です。
また、ある程度強度が必要であれば、強化段ボールを使用することで木材梱包を使わずとも輸出に耐えうる梱包が可能です。
強化段ボールを使用した輸出梱包の実例 ▶ 重量物包装|提案事例|強化段ボール包装のナビエース
強化段ボールで輸出課題を解決
ナビエースでは、強化段ボールを活用した輸出梱包の提案を多数行っており、輸出に関わる様々な問題を解決する可能性が強化段ボールにはあります。重量物にも対応可能な設計で、輸送効率の向上・物流費の削減・環境配慮を実現します。
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