2024.02.20 お知らせ 段ボールパレット 物流改善

時は金なり、CO2(二酸化炭素)もまた金なり~段ボールパレット化で年間2,402,856 tCO2の削減、金銭価値化すれば…~

INDEX

    段ボール製パレット活用でCO2排出量削減

    いきなりですが、物流に使用される主流パレットを段ボール製パレットに切り替えるだけで年間2,402,856 tのCO2の削減効果(※1~4)が考えられる事をご存じでしょうか。

    ※1 木製パレットの償却年数がほぼ一定とし、過去10年間の木製パレットの平均生産量(40,175,056枚)、1枚あたりの平均重量を約20㎏と推定した
    ※2 プラスチック製パレットの償却年数がほぼ一定とし、過去10年間のプラスチック製パレットの平均生産量(13,520,665枚)、1枚あたりの平均重量を約15㎏と推定した
    ※3 段ボール製パレット1枚あたりの平均重量を約8㎏と推定した
    ※4  CO2排出量はLCAなどの資料を参考、弊社独自計算した数字を使用した

     パレット生産統計(一般社団法人日本パレット協会調査)

    計算式の詳細はこちら

    パリ協定から環境問題が世界的に注目され、CO2の削減はカーボンニュートラルな世界を目指す
    全国民の目標となりました。

    CO2排出量削減で金なり

    悲しきかな、可視化しないと我々人類はCO2を制御できない・・・。
    19世紀の産業革命以降、CO2の排出量は最大値を更新し続けており、地球環境には「負」の外部性となっています。負担を抑えるべく、世界政府は近年の経済活動においてCO2を削減することは価値であるという認識の浸透を図っています。具体的には、排出するCO2(二酸化炭素)に価格を付け、金銭的な負担を課す事で、更なる排出を止めようという施策です。

    この外部性を市場のメカニズムに浸透させる手法の一つが「カーボンプライシング」です。代表例としては炭素税や排出量取引です。
    また、再生可能エネルギーの導入促進のために電気料金に上乗せされているFIT賦課金や民間セクターによるインターナルカーボンプライシング、ボランタリークレジットの取引もカーボンプライシングに該当します。
    日本でも「地球温暖化対策のための税」として、CO2排出量1トンあたり289円となるよう、各々の化石燃料に対して設定されています。
    近年注目されているのがインターナルカーボンプライシングで、企業が自社の排出するCO2に価格付けを行うことです。

    こうした動きは企業規模に関わらず他人事ではありません。
    世界の政府や企業は、二酸化炭素排出に対し、今まで以上に規制強化すると思われます。
    我々企業は取引先や顧客から、どれだけ低炭素社会実現のための努力をしているのかが問われる時代に今まで以上になるでしょう。

    当社のCO2排出量削減を成功させた提案事例はこちら
    段ボールのCO2排出量に関する特徴について知りたい方はこちら



    出典
    資源エネルギー庁 「脱炭素に向けて各国が取り組む「カーボンプライシング」とは?」(2023年5月15日)
    環境省「地球温暖化対策のための税の導入」


    ➀木製パレットの年間CO2排出量の計算
    ・10年間の平均排出枚数(※パレット生産統計より)
    (41,225,411+40,379,456+37,474,668+40,751,036+45,177,461+43,340,372+47,445,978+37,085,709+33,450,071+35,420,394)÷10=40,175,056枚・・・⑴

    ・年間の平均排出量(t)
    ⑴×20㎏=803,501 t・・・⑵
    ・当社計算値より
    年間の生産時CO2排出量は1,528,259 tCO2・・・⑶


    ②プラスチック製パレットの年間CO2排出量の計算
    ・10年間の平均排出枚数(※パレット生産統計より)
    (10,998,169+10,940,943+11,228,176+12,490,852+13,599,578+14,627,211+14,694,451+14,615,004+16,035,218+15,977,051)÷10=13,520,665枚・・・⑷


    ・年間の平均排出量(t)
    ⑷×15㎏=202,808 t・・・⑸
    ・当社計算値より
    年間の生産時CO2排出量は1,189,469 tCO2・・・⑹


    ③木製パレットとプラスチック製パレットの年間生産時CO2排出量はの計算
    ⑶+⑹=2,717,728 tCO2・・・⑺


    ④木製パレットとプラスチック製パレットを段ボール製パレットに変更すれば・・・した場合の段ボール製パレットの年間CO2排出量の計算
    ・合計排出枚数
    ⑴+⑷=40,175,056+13,520,665=53,695,721枚・・・⑻
    ⑻×8㎏=429,566 t・・・⑼
    ・段ボール製パレットの生産時CO2排出量
    当社計算値より314,872 tCO2・・・⑽


    ⑤段ボール製パレット化した場合の年間削減量の計算
    ⑺-⑽=2,402,856 tCO2・・・⑾

    一覧に戻る

    CONTACT

    梱包のお悩みや物流改善のご相談など、
    お気軽にご連絡ください。

    梱包ご相談窓口 お問い合わせ

    お電話でのお問い合わせ:

    0568-31-6161 平日9:00-17:00定休日:土日祝