2024.05.27 お知らせ 物流改善

経団連会長の発言から見る2024年問題

INDEX

    経団連について

    経団連とは

    日本の代表的な企業1512社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体107団体、地方別経済団体47団体などから構成されている「一般社団法人 日本経済団体連合会」の通称が「経団連」です。
    総合経済団体として、企業、個人、地域それぞれの活力を引き出して、日本経済の自立的な発展と国民生活の向上に寄与することが、経団連の使命です。経済界が直面する内外の広範な重要課題について、意見の取りまとめ・実現への働きかけ等を行う経済界の中心的役割を担っています。
    月に2度、経団連が取り組むべき重要課題について、経団連会長が定期記者会見を行います。
    2023年3月度には、2024年問題が取り上げられました。

    ※企業数等は2023年4月1日時点

    経団連会長の発言から見る2024年問題対応について

    経団連会長の発言の要旨

    経団連会長による2024年問題に関する発言は大きくは以下の4つです。

    ➀トラック輸送能力についてNX総合研究所による試算では、トラック輸送に関し抜本的な対策が講じられない場合、2024年度には14.2%、2023年度には34.1%不足することが懸念されている。

    ➁運送事業者の長時間の荷待ち時間の解消に向け、発着荷主への働きかけの実施、政府もそれを支援する形で「トラックGメン」による荷主・元請事業者の監視体制の強化といった対応を行っている。

    ➂全体最適を図るに有効な、物流のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一層進める必要がある。

    ➃引き続き、政府、関係業界のみならず、発注者、更には消費者が連携し、社会全体で取り組んでいくことが肝要である。

    物流実務に大きな影響を与えるため、迅速に対処すべきなのは、➁の「トラックGメン」による監視体制の強化です。

    「トラックGメン」とは?

     「トラックGメン」とは2023年6月に「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」において取りまとめられた「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づき、2023年7月に国土交通省により創設されました。162名体制で、創設目的は発注主企業のみならず、着荷主企業も含め、適正な取引を阻害する疑いのある荷主企業・元請事業者の監視を強化するためです。

    トラックGメンの活動として以下2つの緊急強化が挙げられます。

    • トラック事業者へのプッシュ型の情報収集の実施、情報収集力を強化(2023年度~)
    • トラック法に基づく「働きかけ」「要請」「勧告・公表」制度の執行力を強化(同年度~)

    「トラックGメン」の活動・実績について

    トラックGメン発足後の活動・実績を挙げてみます。(国土交通省HPより)

    ▽2023年7月~9月 
     ・貨物自動車運送事業法に基づく「働きかけ」を120件、「要請」を5件実施、
      発足前の実施状況と比較し、大幅に伸びている。

     ・トラック事業者から、長時間の荷待ちや運賃・料金の不当な据え置きなどを
      強いる荷主等の情報が多数寄せられた。

     

    ▽2023年11月~12月
     ・上記2か月をトラックGメンによる「集中監視月間」と位置づけ、監視を強化。

     ・監視を強化した結果、164件の「要請」と47件の「働きかけ」を実施。

     ・また更に、過去に「要請」を受けたにも関わらず、以前として違反原因行為をしている

    疑いのある荷主等に対し、初めて2件の「勧告」を実施。(大手板紙製造会社、大手物流会社の2社で、実際には社名が公表されています。)

     

    ▽2024年3月末までの実績・累計
     ・「勧告」2件、「要請」174件、「働きかけ」478件。

     ・荷主起因の違反原因行為の割合

    1. 長時間の荷待ち   53.5%
    2. 契約にない付帯業務 14.8%
    3. 運賃・料金の不当な据え置き 13.2%
    4. 無理な運送依頼 8.3%
    5. その他 10.2%


      トラックGメンの活動実績から、違反原因行為として、「長時間の荷待ち」が大半を占めていることが分かります。

      「長時間の荷待ち」を改善する為には

      荷主起因の違反原因行為の最大割合で53.5%を占める「長時間の荷待ち」を改善するための方策としては、多々あると思われます。
      その中の方策として有効なのが「手積みからのパレット化」と「積載効率の向上」が挙げられます。

      当社ナビエースは、オール段ボール製パレット「ナビパレット」を累計2500万枚製造、販売しており、その実績は他の段ボールメーカーを圧倒しています。
      現状の物流上の要改善ニーズをご教示いただければ、「ナビパレット」を用いた仕様で改善提案を行います。積載効率の向上に成功した改善事例も多数ございます。

      当社HP内に、ナビパレット及び改善事例を紹介していますので、是非そちらを参照ください。 

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