2025.12.16 お知らせ 輸送

COP30で発表されたグリーン産業化宣言(Belém Declaration)と脱炭素化

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    2025年11月、ブラジル・ベレンで開催されたCOP30では、世界の気候変動対策を「交渉から実行へ」移す包括的な合意、ベレンパッケージが採択されました。この合意には、気候資金の大幅拡充、公正な移行の枠組み、損失と損害への対応などが含まれ、脱炭素化の実行に向けた国際的な方向性が示されています。

    同じCOP30の場で、ブラジル政府と国際連合工業開発機関(UNIDO)をはじめとする国際機関や産業界は「グリーン産業化宣言(Belém Declaration on Global Green Industrialization)」を発表しました。この宣言は、重排出産業の脱炭素化やサプライチェーンのグリーン化を通じて、持続可能な産業構造を構築することを目的としたものです。

    Belém Declarationの主なポイント

    • 重排出産業の脱炭素化を加速
      鉄鋼・セメントなど大規模排出源の排出削減を要請。
    • グリーン産業化の推進
      再生可能エネルギー、エネルギー効率、循環型生産を含む産業転換を強調。
    • サプライチェーンのグリーン化
      「グリーン産業のサプライチェーンの多様化と統合は、世界的な炭素排出削減と、経済発展を両立する」ことを明記。
    • 国際協力と技術移転の強化
      多国間の産業協力、技術共同開発、能力構築を推進。
    • 公正な移行と社会的包摂
      労働者や地域社会を取り残さないエネルギー転換を重視。
    • 国際貿易の役割
      グリーン製品の認証基準整備による公平な市場アクセスを推進。

    出典: UNIDO公式サイト
    Leaders unite to launch Belém Declaration on Global Green Industrialization at COP30 (2025/11/14)
    https://www.unido.org/news/leaders-unite-launch-belem-declaration-global-green-industrialization-cop30

    この宣言はCOP30の公式合意ではありませんが、国際機関による重要な方向性を示すものであり、今後の政策や市場動向に影響を与える可能性があります。企業には、こうした潮流をふまえた環境対応がますます求められています。

    包装から始める脱炭素:
    強化段ボールによる「オール段ボール包装化」

    包装材や輸送効率の改善は、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減に直結する取り組みの一つです。
    当社では、強化段ボール「ナビエース」を使用し、鉄や木材で包装していた製品の段ボール包装化を推進しています。この取り組みは、今回の宣言が示す「サプライチェーンの脱炭素化」に貢献できる具体策です。

    段ボール包装を選ぶメリット

    • 環境に配慮した素材
      段ボールは多くの国でリサイクルが可能で、製造時のCO₂排出量が他素材と比較して少ない。(包材別CO2排出量比較)
    • 輸送時の燃費向上
      包装材の軽量化により、トラック輸送時の燃費消費を削減。
    • 輸送効率改善
      輸送方法に合わせた寸法設定で、積載効率を向上。

    実際のご提案事例をご紹介しています。ぜひご覧ください。
    環境に配慮してCO2を削減したい|提案事例|強化段ボール包装のナビエース

    おわりに

    COP30で採択されたベレンパッケージは、世界が脱炭素化の実行段階に入ったことを示しました。そして今回のグリーン産業化宣言は、サプライチェーン全体での環境対応を加速する方向性を明確にしています。
    ナビエースと一緒に、包装材の見直しから脱炭素化に取り組みませんか。
    くわしくはこちらからお問い合わせください。

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