COP30で発表されたグリーン産業化宣言(Belém Declaration)と脱炭素化
2025年11月、ブラジル・ベレンで開催されたCOP30では、世界の気候変動対策を「交渉から実行へ」移す包括的な合意、ベレンパッケージが採択されました。この合意には、気候資金の大幅拡充、公正な移行の枠組み、損失と損害への対応などが含まれ、脱炭素化の実行に向けた国際的な方向性が示されています。
同じCOP30の場で、ブラジル政府と国際連合工業開発機関(UNIDO)をはじめとする国際機関や産業界は「グリーン産業化宣言(Belém Declaration on Global Green Industrialization)」を発表しました。この宣言は、重排出産業の脱炭素化やサプライチェーンのグリーン化を通じて、持続可能な産業構造を構築することを目的としたものです。
Belém Declarationの主なポイント
- 重排出産業の脱炭素化を加速
鉄鋼・セメントなど大規模排出源の排出削減を要請。 - グリーン産業化の推進
再生可能エネルギー、エネルギー効率、循環型生産を含む産業転換を強調。 - サプライチェーンのグリーン化
「グリーン産業のサプライチェーンの多様化と統合は、世界的な炭素排出削減と、経済発展を両立する」ことを明記。 - 国際協力と技術移転の強化
多国間の産業協力、技術共同開発、能力構築を推進。 - 公正な移行と社会的包摂
労働者や地域社会を取り残さないエネルギー転換を重視。 - 国際貿易の役割
グリーン製品の認証基準整備による公平な市場アクセスを推進。
出典: UNIDO公式サイト
Leaders unite to launch Belém Declaration on Global Green Industrialization at COP30 (2025/11/14)
https://www.unido.org/news/leaders-unite-launch-belem-declaration-global-green-industrialization-cop30
この宣言はCOP30の公式合意ではありませんが、国際機関による重要な方向性を示すものであり、今後の政策や市場動向に影響を与える可能性があります。企業には、こうした潮流をふまえた環境対応がますます求められています。
包装から始める脱炭素:
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包装材や輸送効率の改善は、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減に直結する取り組みの一つです。
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段ボール包装を選ぶメリット
- 環境に配慮した素材
段ボールは多くの国でリサイクルが可能で、製造時のCO₂排出量が他素材と比較して少ない。(包材別CO2排出量比較) - 輸送時の燃費向上
包装材の軽量化により、トラック輸送時の燃費消費を削減。 - 輸送効率改善
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環境に配慮してCO2を削減したい|提案事例|強化段ボール包装のナビエース
おわりに
COP30で採択されたベレンパッケージは、世界が脱炭素化の実行段階に入ったことを示しました。そして今回のグリーン産業化宣言は、サプライチェーン全体での環境対応を加速する方向性を明確にしています。
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