ジャパンスター賞受賞!段ボール製PPバンドレス容器
この度、2023年日本パッケージングコンテストにて、「積載重量大幅UPを実現!段ボール製バンドレス容器~国際物流の混乱に緊急対応(スチールから段ボールへ)~」が、ジャパンスター賞を受賞しました。
2020年以降に発生した「新型コロナ」「ロシアウクライナ情勢」の影響による物流網の混乱に対し、多くの企業様が人手不足・コンテナ不足・リターナブル容器不足・運賃の急激な高騰等で、頭を抱えられたと思います。
トヨタ自動車様でも上記を背景にスチール製リターナブル容器が不足する事態となっていました。そんな中、当社へ依頼を頂き、不測の事態に対応できる仕様を目指すだけでなく、環境面を考慮したオール段ボール仕様、作業面を考慮したPPバンドレス仕様を目指し、開発がスタートしました。
現行仕様
・容器寸法:1144×1190×750
・容器重量:48㎏
・最大積載重量:500㎏/PL/3段積み保管
開発の課題
・環境面を考慮し、オール段ボール仕様にすること。
・段ボール化により容器重量を削減すること。
・積載重量をスチール製リターナブル容器と同等以上にすること。
・作業面を考慮し、PPバンドレス仕様にすること。
改善仕様
・容器寸法:1144×1188×823
・容器重量:27㎏
・最大積載重量:600㎏/PL/3段積み保管
結果、オール段ボール仕様にしたことで、容器重量を44%削減することができました。
容器重量を削減することは、CO2排出量の削減だけでなく、輸送費削減にも繋がります。
もしくは、同コストで削減分の製品が積載可能となります。
結果として、最大積載重量は20%増加しました。
また、段ボール容器には従来、PPバンドにてしっかり固定をする作業があります。
しかし、PPバンド作業は、体を屈めたり起き上がったりする動作が発生するため、作業者の大きな負担となります。
そこに目を付け、パレットに仕組みを作る事でテープによる簡易的な作業のみで固定を可能にし、PPバンドレス仕様を実現しました。
※PPバンドレス仕様の詳細はお問い合わせください。
(従来の固定)PPバンド有り
(改善の固定)PPバンド無し・テープ貼り固定
総括
2020年以降の世界情勢の影響を受け、多くの企業様で過去にない状況になったと思います。そんな状況下の中で、段ボールは、急激な物量の変化に最も適した資材であると認識しております。
<急激な物量の変化に適している特徴>
・資材調達が安定している
・製作から納入までのリードタイムが短い
・サイズなど設計自由度が高い
当社では、製品重量1tレベルの重量物もオール段ボールでご提案ができ、更に環境面(容器重量)の改善、作業面の改善、輸送面の改善等も含めてご提案させて頂きます。
ぜひ一度お問い合わせ頂ければ幸いです。待ちしております。
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